スーパーエッシャー展

バルコニー
書くのが遅くなったが、11/22にスーパーエッシャー展行ってきた。

やっぱ、最近は美術館行くのが趣味だと言えるでしょう。

場所は、渋谷のBunkamuraという所。
渋谷と言えば、若者の街ばイメージだけど、Bunkamuraはちょっと大人びた雰囲気の建物だった。
建物内に喫茶店がやたらとあり、30代半ばの人達が、語り合っていた。
おじさん・おばさんの憩いの場って感じだ。

さて、エッシャーと言えば、だまし絵。
と思っていたが、意外にも中年期の頃の作品がだまし絵で、それ以前の作風は多少異なるもので、若い頃は、昆虫や動物などの画が主で、青年期は風景画、中年期はだまし絵。
リトグラフと版画を好んで用い、繊細な彼の仕事がひしひしと伝わってくる。

会場に行って意外だったのが、ニンテンドーDSを渡されたこと
ニンテンドーDSに作品の解説の情報が入っていて、ヘッドフォンで聴くことが出来るのだ(無料)
これは、意外性があって、良かった。
よく見えない部分もデジタルズームの機能を使って、確認が出来る。良い。
また、半ばまで進むと、そこそこ大きな液晶ディスプレイに、エッシャーの作品が映し出されている。
3Dグラフィックスを駆使したもので、実際その画に手を触れて、変化を楽しむことも出来る。
この辺の作りも芸が細かくて良かった。(会場自体の作りってことね)
また、現代のテクノロジーを使って、エッシャーの絵を表現すると、現代人に分かりやすい形で彼の描きたかったものが何となく分かった。
幾何学的配列とモザイク模様によって複雑に編み込まれた画の中に象徴的なオブジェクトが配置されているというなんとも美しいものだからだ。
無限性、数学的な理性、宗教的な構造、錯覚を上手く使った余韻 等々。
現実には存在することが出来ない世界が、説得力を持って画の中で表現される。
で、その画に違和感を感じつつも、何となく納得できてしまう。
うーん、人間とはファジーな生き物だなぁ と。
そんなことが頭に浮かんだ。

それと平日にも拘わらず、滅茶苦茶混んでいた。
まぁ、この前行ったダリ展も混んでたけど、あれは、休日だったのになぁ。


スーパーエッシャー展」への2件のフィードバック

  1. コメントありがと。
    行ってきたよー。
    かなり良かったので、オススメだよ。

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