最近は、割と教育がテーマだったりする。

人を育てる というのは殊の外難しい。うちの会社に来る人間は馬鹿はあまりいないから(他の会社勤めしてる人間がどう という気はないけど)、それなりに物事を考える力は持っているのだ。そもそも、人は皆それぞれそれなりに考える力は持っているので、こうしなさい。ああ、しなさい と言われて、あまり気持ちの良い人はいないと思う。自分は常に自立的で、物事を判断して、進めていく力があるものと、人は信じたいからだ。

そう言った環境の中で、ものを教えるというのは難しい。それに、この業界で、”知らない” というのは、”恥” に当たるので、その辺をいかに相手に恥をかかせずに、より深い理解をしてもらうか という難題がある。ちなみに、本を買って読む という行為は、自分と向かい合う行為だから、別に本に色々小難しいことが書いてあって、分からなくても、恥ずかしいとは思わないし、”なるほど” と思えることの方が多いが、人から説法を垂れられると、だいたい”腹が立つ”。まぁ、中には教え方の上手い人もいるから、その辺のテクニックを盗みたいところだ。

ちなみに、僕自身は、今の仕事は僕自身でやる方が基本的に速く・正確である と思っている。まぁ、多少自信家であるが、そう言う性格なのだからしょうがない。となると、人にある仕事をやってもらう = 自分よりはかどらない と言うことになるので、かなり能率が悪い(思いをする)。この辺りはストレスの溜まる原因であるが、人に教えて、そのフォローをするという行為は、自分の能力を高める行為でもあるので、それなりに努力する価値のあるものであると思っている。

大体、ちょっとモノを知っていると、この業界の人はつけあがる人が多いので、そうはならないように自制はしている。どんな仕事も、奥が深いのだ。それが見えない人ほど、簡単に悟った気になる と最近は思い始めている。