蟻
Battle against Time…

ベルナール ウェルベルの『蟻』読了。
蟻社会、人間社会、『相対的かつ絶対的知識のエンサイクロペディア』という本の抜粋、が交互に挿入される文体。
気になるところで次の話が挿入される。
まるで、少年ジャンプのような読ませ方。
う〜ん、最後は、かなり妄想入ってる。
これを素直に受け取らないと駄目なんだろうなぁ。。。
一応最後まで、勢いで読ませる(話はどんどん展開していくタイプ)所は、つまらなくなはない小説なんでしょう。
蟻をあまりに擬人化して書きすぎているのが、ちょっと醒めてしまう部分だった。
それと、蟻の思考に比べて、人間の思考が安直すぎる様な…。
あくまで、”蟻”が主人公だから、しょうがないか。

それと、あまり印象に残るフレーズが少ないのも気になる。
哲学的なところとか、科学?的なところとか、社会思想的なところとか色々あるにはあるんだけど…。
うーん、今ひとつまとまりに欠けるような…。
ちょっと残酷なシーンとかもある。

ワタシャこの本、後半興醒めしてました…。
三部作らしいけど、どうしようかなぁ。
ちょっとこのノリは辛いなぁ。
ギャフン。