オープンソースワールド

なにげなく古本屋で手にした一冊
OSW
『オープンソースワールド』
とりあえず、買う。
数日後に読むことになる今年読んだ本の中で最もエキサイティングな書物のことを以下に記そう。

シェークスピアの名作『ヴェニスの商人』も読み終わったので、
先日買った『オープンソースワールド』を読み始める。
ムムム…。
コリャ、面白い。
僕は、元々オープンソースは好きな方で、仕事でも趣味でもLinuxを触っている人間だ。
ちょっと見た目はいけてないけど、やっぱりLinux Kernelの開発者リーナスはカッコヨイし、Linux系アプリは、なんせなんでもタダ、バージョンアップが頻繁。
新しもの好きの僕にぴったりだった。

ただ、なんとなくはオープンソースの定義は知っていたり、GPLの和訳などは流し読みをしていた程度で、包括的な知識が欠けていた。
『オープンソースワールド』は、包括的な知識、オープンソースの歴史、立役者となった人達のインタビュー、おまけに、論文まで和訳掲載と、とても刺激的な書物だ。

ソフトウェアはどうあるべきか、もっと言うと、仕事とは何のためにあるべきか。
更に言うと、社会に対して人はどうあるべきか。
つまり、オープンソース流の人としてのあり方が書かれている。
まぁ、ある種宗教的ではあるけれど、細かいことは気にしない。
オープンソースを通して開発された成果物(Linux、Apache、BINDなど)は、ユーザーの自由を得るための戦いであるとも見なせる。

コンピューターの最も重要なあり方は、誰に対しても開かれた情報(知識)であるべきだ と言うものであると、僕は考えている。

だからこそ、オープンソースのあり方は素晴らしいと思う。

『GNU宣言』で以下のようなことが言われている。感銘を受けた名言だ。
精神的にも経済的にも満たされるならば、ソフトウェアに独占的な著作権を主張しなくても良い。
われわれは著作権を主張するために、生きているのではなく、幸せになるために生きているのだ。