紙一重

基本的にワタシの好きな学問(?)は紙一重なケースが多い。

神話・哲学等々を主体として、神秘学やカバラーなんかもちょっと囓ったりしてるわけであるが、この手の本は胡散臭い本がやたら多い。

よくあるのが「****の哲学」とか「****の不思議」などのタイトルの本。
神秘学や占星術では、「癒しの***」とか「よく当たる****占い」とか…etc、etc。
あと、「仕事で使える***」や「***の仕事術」などの、経済の概念を絡めた本。

こういう商品化(規格化)されてしまった本は、何の意味があるのか本当に分からない。(まぁ、出版社等には利益があるんだろうが…)
そもそも、この手の抹香臭い本は、根本的な部分で間違っているような気がする。

哲学という要素1つ取っても、哲学の意味を取り違えている。
「哲学とは、全ての原理を説明するもの」であるのだから、「仕事の哲学」、「料理の哲学」、「恋愛の哲学」等々こういった哲学は、本当の意味の哲学ではない。
さらに、現代は『経済』の概念が比較的有効だから、「仕事の***」とか「会社の***」とか「****の経営術」など適当な名前を付けておけばいいと思っている。

1つ前の記事でも言った事であるが、こういった皆が当たり前として享受している事というのは、
「生きる為には必要かも知れないが、それだけでは、正しいとは言えない」
のである。
だから、こういった本は、個人的には視界にはいると嫌悪感を抱く。
ついでに、こういったマスメディアに影響を受けまくってる人も、あんまり好きになれそうにない。

しかし、困った物で、逆に、ワタシが神話・哲学が好きである と言おう物なら、上記の抹香臭い範疇(ジャンル)と誤解されてしまいやすい。
なかなか難しい物である。