コズミックエンカウンター

CE

コズミックエンカウンター(Cosmic Encounter)(以下、CE)』である。1977年作らしい。自分の
生まれる前に発表された古典的ボードゲームである。かの有名な『マジック
ザギャザリング(以下、MTG)』の元ネタ。ついでに、かなりの長文です。

実は、このゲーム年末に購入して、一度プレイして(緑種族でフレアカード抜
きのお試しプレイ2回)お蔵入りになっていた。理由は、以下の通り。
・ドイツ(ユーロ)ゲームに慣れ親しんだ僕らから見るとあまりに粗雑なシステム
・ほとんど戦略性がなく、運のみに左右されやすい。
・『MTG』や『ドミニオン』等に比べ、基本ルールに妙な手続きが多く煩雑。
・言語依存が異常に高く、テキストを読むのに疲れる。(書いてある内容も
少しばかりややこしい)

とまぁ、さんざんな酷評を受け、挙げ句の果てには友人から「ヤフオク行きだ
な」とまで言われる始末。(ボクの持ち物なのに、だ!)
個人的にも大して面白いゲームではないと思ったのだが、単にポテンシャル
を引き出せていないだけなのではないかという思いもあり自分のゲーム棚の
奥底へお蔵入りしていた。

さて、数ヶ月たった後、何の縁かmixi経由での友人から『CE』は非常に面白
いゲームで、下手をすると『ドミニオン』よりも素晴らしいゲームであると言うよ
うな刺激的な発言があり、実際に一緒にプレイさせて貰うことになった。

とりあえずプレイした感想としては、以下の通り。
・ルールサマリーが必須。
・フレアカードは絶対に入れた方が良い。
・種族は緑だけでなく、慣れたプレイヤーなら黄/赤も入れた方が面白い。
・慣れたプレイヤーと遊ぶ方が面白い。(おそらく)

と言うわけで、確かに良いゲームの予感を感じつつ帰路についた。G/W 中に
友人と遊ぶ機会があったので、事前にルールサマリーを作成し、ルールも読み
直し一緒に遊ぶことにした。(事前に「クソゲー」をやろうと断っておいた/笑)

で、色々準備したせいもあってか、それとも気の合う仲間と遊んだせいもあっ
てか、その日は色々なゲームをプレイした(個人的に名作クラスの『7 Won-
ders』もプレイ)のだが、友人に感想を聞くと『CE』が一番楽しかったと言われ
てしまった。そして、自分も『CE』が確かにその日は一番楽しくプレイ出来たと
思う。

前置きが異常に長くなってしまったが、基本的なルールから書いていこう。
各プレイヤーは宇宙のある種族を担当し、自分の惑星内の宇宙船を守りつつ、
相手の惑星内の宇宙船へ攻め込み、自分の領土を増やしていくゲーム。一
定数自分の領土が拡張された時点で、ゲーム終了/その時点で手持ちの領
土が多いプレイヤーが勝者となる。(もう少し厳密なルールなのだが、割愛)

戦闘の解決はある種ジャンケンのようになっており、読み合いが重要。カード
を1枚セット/オープンを実施し、強弱の判定を行う。当然、数値(カード+戦闘
に参加した宇宙船)の強い方が勝ち。(その他の要素もあるが、割愛/笑)

特徴的なのは、カードの補充はターン毎に一定ではなく、条件が整わない
(基本的には使い切ることが前提となる)と補充できない事。なので、手札が
弱い場合でも使い切らないといけないため、手札が弱い場合はかなり辛い
戦いとなる。

また、交渉の要素も取り込まれていて、攻撃側vs防御側となるのだが、その
際にお互い第3者のプレイヤーに対して援軍を要請することが出来る。このあ
たりも、なかなかニクい演出だ。

こう書いてしまうと、良くある陣取りゲームのように思えるが然にあらず。

『CE』はどういうゲームかというと、おそらくコミュニケーションゲームに近いと思
う。もしくは、皆が『CE』という劇場の中で様々な役を演じる小さいドラマの様な
…まさにロールプレイなのかもしれん。その為の材料は色々用意してある。

なので、そもそも初回はこのゲームに対して取り組み方が間違っていたのだ。
少なくともこのゲームは真面目なゲームではない。まず、ゲームバランスは崩
壊しているしカードの内訳も無茶苦茶で、それぞれが担当することになる種族
も性能差が激しい。

種族は、ほぼ全員チート性能で、おまけに戦闘に使うカードもチートカード満載。
つまり、(公平な?)ゲームではないのではないか? と思えるぐらいおかしなバラ
ンスになっている。このあたりが、大変好みの分かれる所である。

例を挙げると、戦闘時にセット/オープンで解決を行うが、相手プレイヤーのオ
ープンするカードを見た後、自分がカードを出して良い(後出しジャンケン)だと
か、戦闘結果が気に入らなければもう一度解決する。(キン肉マンで言うところ
のクロノスチェンジ)とか、戦闘に負けると勝利する。(なんじゃそりゃ。)とか、
ホント滅茶苦茶。戦闘時の解決以外にも様々な能力を持つ種族がある。そん
な種族が拡張を含めると 70 ぐらいある。使うのは、基本としてプレイ人数の
み。組み合わせを考えると膨大な数となる。

で、これはゲームとして成り立つのかというと、意外な事に破綻しない。いや、
破綻しているのかも知れないけど、このハチャメチャっぷりが凄く楽しいのだ。
また、ゲーム中に登場する様々なチートカードを駆使して意外なコンボが生ま
れたりして、ドラマ性もある。

ゲームが上手く機能した場合の面白さは、システィマティックなドイツゲーム
をはるかに凌駕してしまっているのかもしれないとさえ思わせる何かがある。
様々なチートカードを笑って許せる仲でないといけないし、戦略性はおそらく
皆無に近いのでどうしようもない部分がホント多い。でも、そう言うことを分か
った上でプレイすると、このゲームでしか引き出せない持ち味みたいなモノが
あって、大変Goodなのである。

しかも、それは自分の筆力では大変説明しづらい馬鹿馬鹿しさで、その馬鹿
馬鹿しさを許容してしまうシステムも大変見事なのである。ドイツゲームにない
自由奔放さがある。想像力/言語力の豊かさがある。もしくは、良質なお笑い
番組を見ているかのような楽しさと言えば良いだろうか? いや、なんだか違う
ような…合っているような…。

と言うわけで、真面目なドイツゲームから見ると対極に位置するようなゲーム。
少なくとも自分は2回目以降のプレイでは非常に楽しめたので、良いゲームだ
なと、改めて思えたわけで。


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