76:14

7614
Global Communication の『76:14』を聴き直している。

やっぱり良いアルバムだ。一度廃盤になったらしいが、今は再販されていて
アマゾンで1000円ぐらいで買える。素晴らしい世の中になったものだ。と、勝
手に関心。

今年は、テクノ(主にアンビエント)ばかり聴いていた気がする。中でも、リピー
ト率が高いのが、GCの『76:14』である。

ジャケットは耳。全ての曲名が再生時間(Tr1. 4:02 等)で表されている。ア
ーティスト名等はモールス信号という曲に対するイメージを “言葉” を徹底して
廃止し、聴き手の解釈を重視する徹底っぷりに感服した。ブライアン・イーノの
『Music for Airports』 と同じ手法っちゃそうなんだが。

また、途中のトラック6. 0:54 で各言語で色々喋っているのだが、日本語で
以下のようなメッセージが再生される。

「世界規模の伝達 音の媒体を通して伝えられる 感動的な表現」

その後のトラック7. 8:07 がまさに感動的。繰り返し何度も聴いてしまう完
成度だ。全体的には、一音一音作りが丁寧で好感が持てる。美しい旋律が
自己主張するでもなく、緩やかな時 (76:14 も再生される) の中で流れて
いる。

僕らの住む現代社会は、常に多種多様な言葉により記号を大量消費する。
言葉により何かをイメージすればするほど、反対にイメージの衰退を招き、
大量のコピーを生産する。シュミラクールの台頭である。人にとって最も重
要な愛のあり方ですら、TV ドラマを観てみるが良い。毎日彼らが「愛して
いる」と語り合っている。

この『76:14』は、”言葉によるイメージの氾濫に対抗する” 様に思えてしま
った時点で、あまりに啓示的・示唆的で作者の手腕に舌を巻いてしまった。
素晴らしい完成度。


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