ハイソサエティ

high society

ハイソサエティ(High Society)』1995 年クニツィア作の競りゲーム。
何度も再販されている。私の所持しているのは、グリフォ
ンの小箱 (ノーマル) 版。ちなみに、カードの質は Good
である!!!

ゲームデザイナ別に統計を取ったわけではない (それはそ
れで興味のある題材だが) が、クニツィア作品はなんとな
く最も多い所持ゲームなのではないかと思っている。ボー
ドゲーム買い始めの頃 (約10年前) は、クニツィアばかり
買っていた。

前置きが長くなっしまったが、クニツィアと言えば競りゲ
ームである。(クニツィア) 競りゲームを所有しすぎて、も
ういいかな と思っていたが、名作と名高いので思わず買っ
てしまった。

ゲームの流れとしては非常にシンプルで、ルールもスマート
で美しい。所持しているカード (初期は全員同じ) がお金と
なり、出品された贅沢品を落札して行くゲーム。

ポイントは、いくつかある。

まず、マイナス要素のカードを取りたくない場合は手持ち
のお金カードを捨てないと行けない事。これもセリ形式で、
拒否する毎に価格が跳ね上がっていく。ただし、引き取る
事にした場合はその人のみ使用したお金カードを回収する
事が出来る。

手持ちのお金カードは、両替が出来ない事。カード毎に価
格が全てばらばらで、安いお金カードばかり使っていると
後半微調整が効かず困る。

ゲームの終了タイミングが予測しづらい事。毎回展開が変
わるので、良い。

最後に、ゲーム終了時の得点計算前にお金カードを最も使
った人 (要はマネーパワーに任せてプレイした人) はゲーム
から脱落する事。このルールは、本当に素晴らしいルール
で、主婦のように手持ちの財布のやりくり上手でなければな
らないのである。(笑)

ルールの説明ばかりになってしまったが、5〜6 回プレイし
た感じだと、かなり軽めの競りゲームで展開も毎回違い完成
度の高いゲームである。毎回胃が痛いセリを楽しめる。(笑)
まぁ、逆に言うと短時間で緊張感のあるゲームなのでカツカ
ツしたプレイ感が好きな人は好みだと思われる。

カードゲームの基本に則りカウンティングが有効なので、あ
る程度のゲーム熟練者も満足出来る作品だと思うし、ギャン
ブル的に勢いで価格をつり上げるのもありだと思うし、なか
なか多様性のある作りになっている。同作者の『交易王』も
シンプルなルールで多様性のある展開という側面を持ってい
る。

また、海外での評価はいまいちなものの、日本人に非常に受
けが良いのも特筆すべき所で、”やりくり上手” だとか、”1円
損した、2円得した” みたいな要素が実に日本人らしい部分を
刺激するのかもしれない。

ちなみに、身内でプレイしている最中、手持ちのお金カード
がバレる、バレないみたいな事で揉めた事があった。

ルールに『ゲームが終了するまであくまで冷静に・紳士/淑
女的にプレイしなければならない』と言うような事が書いて
あって、それを読み上げて笑いを取った事がある(笑)

なかなか、ウィットに富んだ (あらかじめ揉める事を予測し
ている) 部分があって、個人的には面白かった。


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