Ambient 1: Music for Airports

ambient1

ブライアン・イーノの『Ambient 1: Music for Airports』を購入。
テクノ(アンビエント)を調べていると、アンビエントの原点はこの
CD にある事が分かった。
アンビエントを提唱したのは、ブライアン・イーノであり本作はアン
ビエントシリーズ (4部作) の第 1 作目となる記念碑的な作品らしい。
1978 年作というからオドロキだ。

4 曲 48 分弱の構成で、タイトルも 1/1, 2/1, 1/2, 2/2 という斬新
なもの。イーノは、アンビエントを無視できて意識できる音楽という
位置づけにしたのだが、たしかに単調でゆっくりとしたフレーズが繰
り返し演奏され、無視しても良い様な、それでいて微妙にフレーズや
味付けが毎回異なる様な音楽である。単調なフレーズは、非常に綿密
に選ばれた美しい旋律でもある。

歴史的な背景?を考えると、確かに解説サイトに記載があるとおり、
古くはクラシックのエリック・サティ、現代音楽のジョン・ケージ、
スティーブ・ライヒなどの影響が色濃い様に思う。強烈な個性で”聴
く”事を強要するのではなく、音楽のようなそうでないような前衛的
な感じが当時は強かったのではないだろうか? すくなくとも素人の私
が聴いても、このアルバムは素晴らしいと思えるだけの何かがある。

ゆったりとした時の中で、”音” とたゆたうようなそんな音楽である。
あっという間に時間が過ぎていき、いつの間にか眠ってしまう。これ
ほど、心地良い眠りを誘う音楽を私は今まで聞いた事がない。この手
の音楽特有の野暮ったさが全く無いのだ。時代が経っても普遍的な要
素を兼ね備えている様に思う。曲全体を思い出そうとしても、なんだ
か曖昧で判然としない。ただ、心地良い時間を過ごせるのは確かなの
である。名盤である。


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