ハチエンダ 感想文

ハチエンダ』- Hazienda
2005 年発売。対応人数 2 – 5 人。都合 1.5 – 2.0 時間。

今回の文章はシステムの詳細についてかなり触れているので、ルールをある程度理解している必要がある。まず結論から書くと世間では名作と言われているが、私の評価は現状では (約 10 程度プレイ) あまり高くない。

クラマー式ネットワークビルド。『チケットトゥライド』に代表されるようなカードを集めて、集めたカードをプレイして陣地を拡大していくようなゲーム。

調べてみると『チケットトゥライド』が 2004 年発売なので、当時良く書かれた『チケットトゥライド』をクラマー流に解釈したゲームと言っても差し支えないだろう。

得点の方法は多岐にわたり、アクションポイント制を採用している。ボードもリバーシブルで一粒で二度美味しい。バリアントルールもいくつか記載されていて、好みに合うようにゲームを調整出来る。細かいところも配慮されているゲームだとは思う。

紙幣を使うので処理が煩雑な側面がある。また、やや古いゲーム特有のシステムに甘えが無く逆転要素が無いので、中盤から勝者が確定的になり消化試合になってしまう可能性がある。

基本的なゲームの仕組みは、資金をやりくりしながらネットワークを拡張する楽しみがあり、それにカード運が絡むと云うもの。得点を得る方法が多岐にわたり、手番に与えられたアクションをどの様に割り振ればよいか を考えていくゲームだ。得点のバランスもルールを読む限りではそれなりに納得感が高い。なるほど、良くできている。

しかし、気になる部分としてはシステム的にはいくつか面白い試みがなされているのだが、ジョーカーに相当する土地カードの草原カードを序盤にいかに引けるかにゲームが集約されてしまうところだろう。

(※注意: 思い込みの可能性もあるが、友人らと複数回プレイした結果そういう結論に落ち着いた。以下に、理由を記す。)

そのため、序盤は基本的に土地カードの山札から(山札なのは草原カード狙い)カードを引きまくり、自分の土地を拡張する。資金が尽きそうになったら、1~2 枚で動物を配置し、資金を得る。これを繰り返す事が相当有利に思えてしまった。

つまり、ネットワークを拡張する方法が土地と動物の二種類があるのだが、動物を拡張するメリットが薄く、土地を拡張する方がゲームのシステムを上手く活用する事が出来る様に感じた。

動物は市場接続ボーナスがあるのだが、長いネットワークが作られた土地から動物を 1~2 枚繋いでも市場接続ボーナスとして成立するため、動物のみで繋ぐ必要は無い。動物はネットワークを拡張するためには同種でなければならないが、土地はマップに合う種類を順番に出していけばよい。つまり、土地の方がネットワークの拡張性が高い。

さらに、土地はジョーカーに相当する草原カードで無理矢理に土地のネットワークを拡張する事も出来るが、動物はジョーカーに相当するカードが無い。また、土地カードは接続数に従って一時的な資金を捻出する事ができる。得点計算時は動物はいくら繋いでも得点にならないが、土地は接続数 x2 で得点となる。

以上から土地ゲーであり全員がその方向に向かった場合、非常に利便性が高い草原カードを山札から何枚引けるかどうかにかかってしまう様に感じた。

マップは人数によるバランス調整が無いので、ほぼ 4 人専用ゲーム。慣れていないプレイヤー同士でプレイすれば良いゲームだが、経験者と初見プレイヤーとの間にかなりの隔たりがある。

では、とても悪いゲームか? といわれるとそうでもないのだが、色々ルールがある割には特定の方針が有効すぎるのでルールがきちんと機能していないのでは? と気になってしまうゲームではある。また、プレイ内容の割に時間もそれなりにかかるのもネック。

ただ、バリアントルール1 ではこの点が解消されている様にルールを読む限りでは読み取れたので、次回プレイ時には印象が変わる可能性もある。計 10 回程度プレイしたのでそれなりには面白いゲームだ。


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