トリックマイスター 感想文

トリックマイスター』- Stich-Meister
2010 年発売。対応人数 3 – 5 人。都合 0.5 – 0.75 時間。

かなり変わったトリックテイキング。言語依存がかなりあるので対策必須。

鬼才フリーゼらしい相変わらず変わったゲームだ。トリックテイキングの説明については割愛する。Wikipedia を参照願いたい。

トリックテイキングというシステムは使い古されているので、そこに変則的なルールを適用する事で 1 つの個性あるゲームとして成立させているのが昨今のトリックテイキング系のゲームである。

根幹となるシステムは非常に柔軟で長年の実績があるので、相当変則的なルールを適用してもきちんとゲームとしての駆け引きが成立するという前提に多くのトリックテイキング系のゲームは基づいている事が多い。

このゲームも例外ではなく確かに上記の通りなのだが、ルールを皆で決めるという部分がとても変わっているゲームなのである。

スートやランクの設定されたプレイで使用するトランプのような “一般的な” カードがあり、それ以外にルールカードが存在する。しかも、60 種ものルールカードがある。

それを思い思いに決めて同時公開するものだから、滅茶苦茶なゲームになる事はうけあいだ。それに、良い意味で混乱を招くようなルールが多いのでプレイ中はわけの分からない展開になる事が多い。果たしてこのルールでは考えて意味があるのか? と言う様な状態に陥ってしまう事もある。

しかし、それは美点である。滅茶苦茶としか思えないルールでも一応ゲームとしてプレイできるし、きちんと結末がある。トリックテイキングの懐の深さを感じる事ができて、なるほど “すごい” ゲームだと思えてしまう。

特別な発想があるわけではないのだが、滅茶苦茶で特殊すぎるルールライティングでもそれなりのゲームが出来てしまう。このあたりは作者の手腕のなせる技であろう。

一応触れておくと、得点は少々雑に入ってしまうので競技性はあまり考えない方が良いと思う。ただ、プレイングカードは配りきりで固定なので一応カウンティング等のトリックテイキングで使える一般的なテクニックは使う事が出来る。

得点計算のほとんど意味のないゲームなんてプレイする価値が無いんじゃないか と言うような野暮な事は言わずに、この馬鹿馬鹿しくも素晴らしいゲームを楽しもうではないか。われわれ向けのゲームはわれわれがいただこうではないか。目一杯遊ぼうではないか。


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