フェニキア 感想文

フェニキア』- Phoenicia

2007 年発売。対応人数 2 – 5 人。都合 1.0 – 1.5 時間。

私の愛するゲームの一つである『レースフォーザギャラクシー』の作者 トム・レーマン作の競り + 拡大再生産系ゲーム。一応、言語依存無し。

『ザバンドールの笏』や『アウトポスト』を簡略化したゲームらしいのだが両ゲームともプレイした事がないため良く分からず。近年では『ホームステッダー』がすごく良く似ているゲームだ。ちなみに『ホームステッダー』の作者であるアレックス・ロックウェルは『レースフォーザギャラクシー』のフリークで BGG にて『レースフォーザギャラクシー』の攻略記事を書いていたりもする。

この『フェニキア』は、奇しくも『レースフォーザギャラクシー』と同じ年に発売され、パブリッシャーである JKLM Games はすでに潰れてしまった模様。

さて、ゲームの中身に話を移すとルールブックがとにかく分かりづらい書き方となっていて、しばらくしてから FAQ が別紙で公開される事となった。全体的なコンポーネントのデザインも良いとは言い難く、特にカードの視認性の悪さはもう少しどうにか出来なかったのか? と思うほど。

そういった分かりにくい書き方のルールを把握してゲームをプレイすると、なるほど! 意外にスッキリしたゲームデザインだ。競りで発展カードを落札して、その後個人ボードの開発を行う。発展カードの種類は 20 種類ほどで当時としては多かったのかも知れないが、現在 (2014) から見るとむしろ少ないぐらいに感じてしまうほど。やや珍しい点としては、同一名称の発展カード (建物) を購入しても良いと言うところだろうか。

やや古典的なゲームのため一位のプレイヤーが中盤で独走してしまうと止める手立てが無く一方的な展開になってしまうケースがあるように感じた。そのため、プレイヤー間である程度カードの相関関係を把握した上で競りを行う必要がある。(X と Y の組み合わせは強いから、その構成にならないように阻止すべきだ 等) そういう点では、同メンバーである程度繰り返しプレイする必要があるゲームだと思う。

あとは、この手のゲームは長考しがちではあるのだがいくつかの制限事項が設けられているので考えやすいシンプルな構造を持っている。であるから、時間は比較的短時間で終わるゲームの一つだとは思う。一応人数によってカードの調整が行われるのだが、競りに常時参加できるわけではないので 3 – 4 人程度が良いと思う。

ゲームの流れとしては、序盤に方針を確立して中盤にその方針を実行に移す。終盤は、とにかく得点を稼ぐ。という構成となっている。いくつか方針を試す事が出来るのでそれなりに繰り返しプレイには耐える作りにはなっているが、方針の種類が少なかったり、扱うリソースが少ないのでそれほど幅のあるプレイが出来るというわけではないようだ。

全体的には惜しい作りで、トム・レーマンのファン向けアイテムという感じはした。それなりの面白さは保証されてはいるのだが、視認性の悪さが惜しまれる作品。


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