魔法にかかったみたい 感想文

魔法にかかったみたい』- Witch’s Brew
2008 年発売。対応人数 3 – 5 人。都合 0.75 時間。

拡張入りでは 6 人まで対応可能なバッティングゲームの一種だろう。
当時としては斬新 ? な各人同じカードセットを持ってラウンド開始前に
好きな構成のカードを組んで開始するというシステムを導入したゲーム。

12 枚から 5 枚選ぶ。カードの種類を大きく分けると 5 種類に分ける事
が出来るのでそれほどややこしくはない。当然、ラウンド毎に利用する
カードセットは組み直して良い。

詳細は省くが、基本的にはバッティングしないような構成が良いだろう。
ただ、12 枚の内 5 枚なのでほぼバッテングしてしまう。判断材料とし
ては、相手や自分ののリソースや得点カードの状況なので適当に 5 枚
選ぶと言う事はあまりないはずである。

仮にバッティングしてしまった場合は、弱い効果(要は降りる)を適用す
る事でカードの効果を実行することが出来る。もしくは、通常の効果を
適用しようと試みる事だが、後続のプレイヤーが同名カードを持ってい
た場合は、何も出来ない可能性がある。

つまり、スタートプレイヤーから時計回りにプレイするため、最後とな
るプレイヤーが同名カードを持っていた場合は必ずカードの効果を実行
することが出来る。そういったトリックテイキング的な部分がある。

全てのカードをバッティングせずにプレイする事はかなり困難なので、
押しと引きを上手く組み合わせる必要がある。

そういう意味では心理戦の要素が強いゲームではある。

強気に出すぎて失敗してしまった場合の救済処置がないので、下手をす
るとほとんど何も出来ないラウンドが発生してしまう可能性がある。少
々ストレスが高いゲームかも知れない。

ゲームの展開もそれなりに幅があるので良いゲームだとは思うが、慣れ
たプレイヤー向けのゲームの一つだろう。ルールは分かりやすい部類の
ゲームで、例外処理もかなり少なめで良い。

拡張は 6 人目のプレイヤーカードセット、ラウンド進行を示すカウンタ
ー、3 人向けのバリアントルール & トークン、特殊カードセットとなっ
ている。メインとなる特殊カードセットは少々大味になってしまう気も
するが、普段のゲームに飽きた場合には良い拡張かもしれない。

万人向けの傑作ではないが、心理的な駆け引きを好むプレイヤーならと
ても面白いゲームだと思われる。個人的には良作。


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