Seasons (十二季節の魔法使い) の攻略記事などを書いてみる。
目次
1. 前書き
2. 基本方針
3. マナ変換
4. カード選択
5. プレイ時のカード構成
6. まとめ
7. 参考サイト
※ マナ = 魔力トークンのこととして記載している。
1. 前書き
BGA でのプレイ回数が数百回となったので、まとめておく。ちなみにレートは 1800 越えで Expert ではあるが、多分あまり強くはない。2 人用しか私はプレイしないので、3 人以上のプレイは考慮していない。というのは、このゲームは待ち時間が長い上、相手のプレイ中こちら側が介入できないのでダウンタイムが辛いためである。
また、英語版でのプレイを基本としているためカード名は英語で記載するが、通し番号も併記しておくので日本語版との付け合わせも一応可能なように記載しておく。
BGA のレギュレーションは、パワーカードだけ追加するゲームとなっており基本+拡張#1+拡張#2(50+20+4)の構成で他のルールは適用しない。
ただし、今回は基本セットカードのみについて触れている。
2. 基本方針
さて、基本的な方針を統計情報を元に考える事とする。
勝利者の平均値は以下の通りとなっている。
ゲーム終了時のクリスタル:101.01
ゲーム終了時のカードの点数:89.2
ゲーム終了時に残ったカード:-1.64
ゲーム終了時までに使用したボーナス:-5.16
変換で得たクリスタル:31.67
引いたカードの枚数:4.86
プレイした枚数:14.09
活性化した回数:8.4
召喚ゲージ:12.94
最終的に配置したカード数:11.38
この情報を元にプレイすると、ボーナスは 1 回に押さえた方が良いことになる。また、変換で得たクリスタルが 30 となっているので、ゲーム中 10 回程度はマナをクリスタルに変換する必要がある。
カードは引ける回数が少ないので基本的には引いた方が良いのだが、あまりカードを引きすぎるとボーナスを使用して召喚ゲージを上げるか、マナを色変更したりしながらプレイすることになるので結果としてそれほど得点が伸びないケースが多い様だ。カードの自体の得点は平均約 6 点のようなので、やはりボーナスを使いすぎると点が伸びないと考えている。
次に、1 回だけ使うボーナスであるが、これは基本的に “変換+1” が良い。これが単純に得点が伸びる。それ以外は非常に困った時以外はなるべく使用しない方が良い。まあ、このように書くと当たり前になってしまうのだが、以下の様な例が良いだろう。
マナが 7 まで貯まった場合、マナがもったいないと考えてボーナスパワーを無理に使用してパワーカードをプレイするよりは 2 ターン程度ならマナ捨てた方が良い展開になりやすい。2 ターン程度捨てたマナを挽回できるぐらいのポテンシャルが “変換+1″ はある。
これは季節カウンターの位置が重要で秋(赤)から冬(青)に移行する際に、大地(緑)のマナが沢山必要となる場合はボーナスパワーで解決した方が良い場合もあるので、結局はケースバイケースになってしまう。
ついでに、”パワーカードを 2 枚引いて 1 枚選ぶ” は、ほぼ使う必要は無いだろう。
3. マナ変換
カード 1 枚あたりの点数は上限が 30 点なのに対して、マナの変換は上限がないそのため、1 ターンに限界までマナ変換を行うことで大量得点が可能となっている。これが非常に得点源として重要である。
先に書いたとおり、”変換+1″ をうまく使っていきたいところだ。また、一旦カードを配置して自分のマナ置き場以外の位置に保持できる様なカードは、事前に仕込んでおくとかなり効率が良い。当然、マナ上限が 3 増える18.Bespelled Grimoire は優秀なカードだ。実質的にマナを払っていないので、無料で 8 点である事も大きい。
うまくコンボが完成すると私的経験上 1 ターンで 130 点前後叩き出すことも可能である。48.Pendant of Ragnor や 36.Vampiric Crown 等はパワーカードをプレイするためのマナを捻出するのに使用するのではなく、マナ変換のために利用したい。
マナ変換については、1 マナ 3 クリスタルで変換できるタイミングでこまめに変換することが比較的重要だと思えた。特に序盤に 1 つずつでも良いのでクリスタルに変換しておくと結果的に良い展開になりやすい様だ。
4. カード選択
基本カードだけについて書いていく。
このゲームはカード間のバランスは良いとは言い難く、強弱がはっきりと分かれている様に思えた。コストと効果のバランスも大雑把なので、強いカードを知ることで勝率が上がるゲームでもある。
手っ取り早いのは、基本セットだけになってしまうが BGG のスレッドが参考になる。Result を押せば結果が分かるので、単純に評価の高いカードだけ選択しても勝負になると思う。(MtG で言うところのグッドスタッフ)
で、私的ランクもついでに記載。
SS(ぶっ壊れカード)
07.Temporal Boots
41.Thieving Fairies
44.Necrotic KrissS(相当強いカード)
13.Wondrous Chest
15.Die of Malice
18.Bespelled Grimoire
20.Hand of Fortune
30.Yjang’s Forgotten Vase
33.Arcano LeechA(結構使えるカード)
02.Amulet of Fire
04.Amulet of Water
06.Staff of Spring
09.Divine Chalice
28.Scepter of Greatness
29.Olaf’s Blessed Statue
50.Damned Soul of Onys(略)
E(選びたくないカード)
03.Amulet of Earth
26.Potion of Life
38.Demon of Argos
40.Air Elemental
46.Sealed Chest of Urm
5. プレイ時のカード構成
配置するカードについては 2 〜 3 枚は得点源(1 枚で 20 – 30 点前後となる)になるカードが欲しい。カードのパワーだけを使ってプレイを有利に進めていく事も大切だが、得点にならないと意味がないので得点源のカードをきちんと配置していくことも重要である。
得点源とは相対的もしくは結果的に 20 – 30 点を生み出せればよいので、最終ラウンドに 50.Damned Soul of Onys を出した後、相手に押しつけても 18 点差が生まれるので状況によっては得点源のカードとしても考える事が出来る。
マナをサポートするカード(プレイコストを下げるや特定条件でマナが発生する)は最低 1 枚は欲しい。できれば 2 枚は欲しい所だ。生贄が可能なカードについてはすぐに生贄にして効果を発動するのではなく、一旦置いておくのも結構良い。時間差でシナジーを発生させることで強力なプレイが可能となるケースもある。
活性化が必要なカードは注意が必要だ。41.Thieving Fairies 1 枚で無効にされてしまうケースが多々ある。もしくはメリットが全く無くなる。なるべく優先度を下げて採用したい。
同一名称のカードをプレイする事に対する制限が無いので、相性の良いカードは積極的にプレイしていきたい。単純に効果が 2 倍なので破格の強さである。例としては、13.Wondrous Chest を 2 枚配置や 同一ターンで 48.Pendant of Ragnor を 2 枚プレイして全てマナ変換等。
2 年目と 3 年目に関しては、手札がなるべく 0 枚にならない様にプレイする方が良い。全てのカードをプレイしきってしまうと、相手はリスクがなくなり安全かつ確実にやりたいことを実行されてしまう事になりかねない。特に相手に見せていないカードは使うタイミングをうまく見極める必要がある。
6. まとめ
思いつく範囲でざらっと書いた。得点は各ゲームの展開でかなりぶれるので、信用ならない部分も多いのだが平均して 190 点以上のスコアが出れば多分安定して勝利できると思われる。
アナログでプレイする場合は、例外処理が多く煩雑なゲームであるので経験豊かなプレイヤーと同卓でないとおそらく誤ったルールや効果を適用してしまう事が多いと思う。
相当運に左右される部分が多いのでバランスの取れた競技性の高いゲームではないとは思うのだが、繰り返しプレイする事で魅力が発見できるゲームだとは思う。
先に触れたがこのゲームは得点バランスがかなり気になるゲームではある。ただ、バランスが良くないゲーム特有の XXX 出せばゲームの勝ちがほぼ確定というような要素はある程度押さえられているとは思う。
というのは、強カードが多いので引きが良ければこちらにもそれなりにチャンスがあることと、カード間のシナジーを比較的発生させやすいので相性が良ければそれなりの強さのカードでも太刀打ちできるためである。
ただ、理不尽な部分も多いのでげんなりする時も結構あるが、基本的には割り切ってプレイすれば良いとは考えている。
カード間のシナジーやカード個別レビューは気が向いたらやるかもしれない。
7. 参考サイト
ミルウーダさん 悪いな、このボードゲーム一人用なんだ – 十二季節
Gryithさん Seasons 十二季節の魔法使い 解説
mageさん 十二季節の魔法使い BGA対戦記