ザ シティ

ザ シティ(The City)
The City

2011 年 Amigo から発売。トム・レーマン作。ほぼソロプレイが前提の拡
大再生産系のカードゲーム。プレイ人数 2-5 人。20 分前後でプレイ可能。
言語(ドイツ語)依存少々。

とりあえず、ゲームの流れは、以下の通り。
1. カードの選択
2. 建物の建設
3. 収入と勝利点

これをひたすら繰り返し、勝利点 50 を越えたプレイヤーがいたらゲーム
は終了する。最も勝利点の高いプレイヤーが勝利。同率の場合は、所持し
ているカードが多いプレイヤーが勝利する。

また、ラウンドの終了時は、手札 12 枚までしか持ち越せない事と建物の
建設を放棄して、カードを 5 枚引き 1 枚手札として加える事も出来る。

カードの枚数は 110 枚ほど入っており、種類もなかなか多い。多くはテキ
スト依存の無いカードばかりで、特殊効果の記載されたカード(ドイツ語)
はいくつかに存在するものの、サマリーがあれば対応出来る程度。効果の
種類は多くはないので 2〜3 回目あたりからは、ある程度把握できている
と思う。

このゲームは『サンファン』、『レースフォーザギャラクシー』系のゲー
ムで手札 = 建設用カード兼コスト支払い用カードとなっている。また、
手続きが非常に単純なため、本当にすぐに終わる。おおよそ 7〜9 ラウン
ドで終わるのだが、1 ラウンド 1 – 2 分程度なため、ぼやぼやしている
とあっという間に追いつけなくなる。他のプレイヤーに干渉することがほ
とんど出来ないタイプの多人数ソリティア系ゲームなので、一度ついてし
まった差を巻き返すことは相当難しい。

要は 1 度のミスが後半まで響くタイプのゲーム(※ 拡大再生産ゲームに
ありがちだ!)で、カード間のバランスも良いとは言い難いし、カードの引
きに影響されやすいタイプのゲームでもある。ただ、先にも書いた通り短
時間で終わるので、そこが救いだ。

リソースを勝利点に変換するタイプの一般的なゲームは、異常な勝利点を
生み出さないために何らかの制約であったり、下位プレイヤーが有利にな
るようなそんなシステムやルールが組み込まれている事が多いのだが、こ
のゲームはその辺がほぼ制約がない。富める者は富む、貧しき者は貧しい。
ゆえに、超格差社会、シンプルだ。

何が面白いかというと、そういった大雑把な作りなので(パチンコの)開放
台のような爽快感がある。カードは終盤取り放題だし、勝利点も仕組みが
出来上がれば取り放題。上手く決まったときの馬鹿馬鹿しさは、本当に笑
えてくる。かなり荒めのシステムなので、その荒さを笑いに変換している
ところが、ナイスなのである。格闘ゲームで言うと、スーパーコンボ撃ち
放題のような夢のような世界が待っている。ただ、その夢のような世界も
短時間で終わってしまう妙な寂しさがある。そこで思わずもう一回プレイ
したくなるような魅力がある。

全く考える要素がないかというとそうでもないし、この軽いタッチを活か
そうと考えると、こういったあえて荒いシステムにしたんだと思う。そし
て、そのシステムは良く機能している。

作者曰く「何ラウンドでクリア出来るか考えるパズルゲームのようなもの
だ」とか「勝ち筋は 9 種類程度用意した」とのことなので、ある程度繰
り返しプレイに耐えるゲームだとは思う。

絵もモダンアート(※ゲームではなくて、芸術のジャンル)のようで、なか
なか鮮やかで良いし、テーマ性も爽やかで良いし、なかなかに面白いゲー
ムだと思う。ただ、荒めの調整なので合わない人も多いとは思う。


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