いつもの感想文

年末年始でかなり色々プレイしたが、いくつかピックアップして書く事に
した。最近、テキストファイルにゲームの記録を残しているのだが、思い
出すのに楽で重宝している。

雑感としては、やっぱルールのシンプルなゲームが良いなぁというのが、
最近の感想。ルールが複雑だと、間違えやすいし駆け引きが分かるまで大
変。要は、持ち味を引き出すのに時間がかかる。しかも、その慣れたプレ
イヤー同士が集まる機会も限られているので、また一からリセットになる
ケースも多々あるし。ルールの複雑なゲームは決して嫌いではないけど、
機会が限られるなぁと。ただ、ルールが簡単でも底の浅いゲームだと駄目
なので、贅沢な望みだな とは思う。

ペルガモン
2011 年発売。2 – 4 人用。時間は 1 時間前後。競り(?) + セットコレク
ト。純粋な競りではないのだけど、競りに近い様なシステムを取っている。
テーマは遺跡発掘で、遺跡で発掘品を探してきて博物館に展示すると言う
もの。ルールとテーマの親和性は良くできている。発掘品を展示前にお金
を払って磨くことで価値が高まるとか、博物館へ新しい発掘品が展示され
ると過去の発掘品に観覧者の興味が薄れるため価値が下がるとか。3 人と
4 人で感覚がかなり異なるゲームだ。というのも、ゲーム内で利用するカ
ードやトークンの調整が無いので、3人だと全員ある程度余裕を持ってプレ
イ出来る。4 人だと相当シビアな展開になる。4人の方がゲームシステム的
にはきちんと機能しているように感じた。ルールは、複雑ではなくて、近
年のゲームではファミリーゲーム寄りだろう。忘れがちな部分もサマリー
カードが付属していて、すぐ分かるようになっている。親切だ。全体的に
挽回が難しいように感じたので、そこがちょっと難点。運の要素も比較的
高い様に思えたので、サクサク進める方が良い様に思えた。ターンの開始
のビットにえらく悩んでしまいがちなので。まずまずの佳作。

『ルーンウォーズ:バナーオブウォー』
2011 年発売の拡張キット。2 – 4 人用。時間は大体 3 – 4 時間前後かかる。
持ち主の方のキットでは日本語化が施されていて大変プレイしやすかった。
オリジナルの『ルーンウォーズ』からすると、理不尽な部分が減っていてか
なりバランスが改善されていると思えたので精神衛生上良い。基本的にはフ
ァンタジーテイストのウォーゲーム。また、価値の薄かった (様に思えた)
英雄の使い道が出てきて良かった。他には、色々変わった部分があるけど、
アッパー気味な調整ではなく、使い道のない選択肢を魅力的にするようなテ
コ入れがメインの調整で、ルールを大きく改変するような拡張は無いように
思えた。なので、以前からプレイしているプレイヤーは経験が生きるだろう
し、慣れていないプレイヤーもボコボコにされられて長時間拘束されること
も少ないと思う。少なくともあまり無茶なプレイングを行わなければ、ある
程度は勝ち目が全員にあるように思えたので。

アダムとイブ(ラベンスバーガー版)』
2004 年発売。2 人用。時間は、30 分ぐらい。軽めの心理戦。BGG では評価
がかなり低いものの、久々にプレイしたけどなかなかに面白いゲームではな
いだろうか。2 人数比べ & 心理戦の『カエサルとクレオパトラ』よりルール
がスマートで面白いと思う。運の要素はかなり強めなものの、4 ラウンド制で、
終盤は方針がしっかり決まるので戦略性もそれなりにある。少し計算が面倒
だが、得点方法も良くできている。他に類を見ない変わったゲームなので、
癖は強い方だろう。出したカードを自分のためにプレイするのではなく、相
手が受け取るか受け取らないかを判断する。受け取らなかった場合は、自分
のためにプレイ出来る。なので、相手が出したカードの意図を読み取って、
引き取るか相手に押し返すかを考えなくてはならない。2 人 (相手と自分し
かいない) であることを良く生かしたルールだ。

ジャイプル
2009 年発売。2 人用。時間は、30 分ぐらい。これも良いゲームだ。記憶力
重視になりがちだけれど。運と戦略のバランスも良い。カードやトークンも
美しいし、ルールも分かりやすい方だろう。基本的には我慢大会になりがち
だが、ガチガチではないのでゆるめに遊べる。各色の残りのカード枚数 (か
なり重要な情報) が一目でわかるのは、素晴らしいと思えた。

メディチ
1995 年発売。3 – 6 人用。時間は、1 時間ぐらい。伝統的な競りゲーム。
相場がかなり掴みづらい。ルールはすごくシンプルで使うコンポーネントも
かなり少ない。その割には、色々展開があってえらく面白かった。僕の所持
しているのは、リオグランデの第 2 版 (Amigo 版) だが、毎回コンポーネン
トが不評とのことだが、それほど分かりづらいとは思わなかった。ラウンド
毎の最終のタイルめくりが結構盛り上がって良かった。

魔法にかかったみたい
2008 年発売。3 – 6 人用(拡張込み)。時間は、1 時間ぐらい。バッティン
グありのトリックテイキング。ちょっとアクの強いゲームだ (絵も含む)。
毎ラウンド毎に 12 枚から 5 枚を選択し、トリックテイキングを行う。
ただし、バッティングしてしまった場合は、必ず行動できる効果の弱いアク
ション (支持) を選ぶか、通常のアクションを選択するかを選ぶ。通常のア
クションは強いが、同一カードを選択されていたならば後続のプレイヤーに
アクションを乗っ取られる可能性がある。なので、始めのカード選択で悩み、
カードのプレイ時のアクションか支持かで悩みと常に悩まされる。また、ア
クションを実施出来た場合 (それはそれでアドバンテージがある) は、リー
ドプレイヤーになるので、次のカードの選択がすごく悩ましい。リードは、
アクションしか選択できないので、バッティングしてしまった場合は、何も
行動できないからだ。ゲームの選択肢もかなり広いので色々な方針を試す事
が出来る。すこし言語依存があるけれど、アイコンで示されているので慣れ
ればなんとかなる。良いゲームだが、終始心理戦なので終わった後の徒労感
はかなりのもの。

王への請願
2006 年発売。2 – 5 人用。時間は、45 分ぐらい。2 – 3 人向けだろう。それ
以外は、待ち時間が長すぎて相当暇。基本的にソロプレイで、ダイスを振る。
他にもソロプレイのダイスゲームは沢山あるけれど、このゲームを僕はかな
り気に入っている。カードのデザインが大人向けで上品で良い。特殊効果の
オンパレードにもかかわらず、きちんとゲームが纏まっているのが良い。最
後の決闘 (今までほぼソロプレイだったのに、突然全員でダイス勝負する)
もアツい。


いつもの感想文」への2件のフィードバック

  1. こんばんわ!
    先日は『魔法にかかったみたい』のインスト、お疲れ様です。お陰様で私でも何とか付いて行けました。
    「ペルガモン」は雰囲気良さそうで、遊んでみたくなりますね。
    あと「アダムとイブ」これも興味が湧いてきました。2人用ということで。
    ゲーム会での「クリベッジ」「ミドルキングダム」も楽しみにしてますよ!
    それでは。

  2. こんばんは。

    突然ですが…
    インストは、凄い上手い方ではないですが、所詮ボードゲームなので(長くても10数ページ前後)誰がやってもたいして変わらないんじゃないかと。と言う事で、インストは嫌いではないです。(偶に若干間違いますが/笑)

    『ペルガモン』は、ビックリするような良いゲームではないと思いますが、そこそこジレンマがあってまずまず楽しめるゲームではないかと。コンポーネントの質は良いです。

    『アダムとイブ』はおそらく国内では手に入りにくいと思います。先日、対戦相手と話す機会がまたありましたが、結構好評でした。ただいまレンタル中なので、機会があれば持参したいと思います。

    他には2人用だと『頭脳絶好調ミニ』が手に入りやすくて飽きにくいです。あとは、ガチゲーですが『バトルライン』も手に入りやすくて良いと思います。

    ゲーム会、私も楽しみしています。

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