最終更新日時 2008/06/19 |
Top>CD Review>World Music |
ジャンル | ニューエイジ(民族的) |
出身国 | ノルウェー |
Official Site | Amethystium Official Web Site |
1st Album | Odonata |
2001年発売 | |
1.Opaque 2.Ilona 3.Enchantment 4.Dreamdance 5.Tinuviel 6.Avalon 7.Calantha 8.Odyssey 9.Fairyland 10.Paean 11.Arcane Voices 12.Ascension 13.Ethereal 14.Lhasa |
|
Amethystium(アメジスティウム)の1st Album。 おそらくAmethyst(紫水晶)+ium(ラテン語の名詞の語尾、または、化学元素名の語尾)なのでしょう。 精神世界、失われた王国、隠蔽された聖域。そんな言葉が頭をよぎるサウンド。こ、これは…Deleriumまんまですな。256%パクってます。音源も似せてます(同じ?)。影響を受けたアーティストにもDeleriumの名前が挙がってるし ^^;;。 音楽的には、テクノ的な電子音の中に、民族的なパーカッションが入ったり、幻想的なコーラスが入ったりするモノ。Deleriumと違う点を上げるとするならば、女性ヴォーカルがほとんど歌っていないという点ですかね。このアルバムの持つ音楽的なベクトルはDeleriumの『Karma』であり、暗くひっそりとしていて幻想的で時折流麗なキーボードがメロディを奏でる。また、曲のセンスも精錬されていて、タダ単にパクっただけではない"何か"を感じさせる曲が多い。 構成もよく練られていて、物静かで幽玄な雰囲気から一転して印象的なメロディを奏でるキーボードが登場するところなどは、「分かってるな、コイツ」とまさにツボを押さえたモノ。また、イントロでよく使われるドロドロしたベースラインから民族的なインドのタブラが入っていき徐々に展開する所も、どこをどう聴いてもDeleriumにしか思えない。 パクりと見なすか、それとも良い新人が現れたかと見るかは微妙な所だが、まだ1st Albumだし、ただ者ではない新人だとワタシは思う。とにかくメロディセンスが一線越えている。 全体的には、女性ヴォーカルを抜いたDelerium。Deep Forest、ENIGMA、エンヤの申し子的なサウンドで、嬉しくて涙が止まらないアルバム ^^;;。次回作も超期待。 |
2nd Album | Aphelion |
2003年発売 | |
1.Shadow to Light 2.Garden of Sakuntala 3.Exultation 4.Ad Astra 5.Gates of Morpheus 6.Autumn Interlude 7.Elvensong 8.Shibumi 9.Hymnody 10.Withdrawal 11.Berceuse |
|
Amethystiumの2nd Album。 やってくれましたAmethystium。今回もクオリティが高い。路線変更を繰り返すアーティストが多い中で、前作と同様の路線。ファンとしては嬉しいじゃないですか。 デジパックでの登場。解説も何も無し、突き放した感が良い。そして、美しいアートワーク。言う事無し。音楽性は1st同様のもので、妖しく幻想的なキーボードやクワイアのカーテンの中に突如現れる印象的なフレーズを散りばめたもの。 前作よりドラマチックな感じで、徹底した世界観を感じさせてくれる。妙に薄暗かった前作から比べると、独特の平穏や光を感じる事が出来るようなサウンドに多少変化している。歌モノの少なさは相変わらずで、クレジットによると3曲歌っている模様。登場回数は少な目ながらも印象的なメロディ。それとは別に、民族的な打楽器、聖歌(?)、クワイアの使い方は相変わらず絶妙である。堅実な作りで好印象。個人的には好盤。 全て聴き終わる頃には、幻想世界の狭間を彷徨(さまよ)っている事でしょう。 |
3rd Album | Evermind |
2004年発売 | |
1.Arcus 2.Into the Twilight 3.Shadowlands 4.Break of Dawn 5.Innocence 6.Satori 7.Barefoot 8.Reverie 9.Lost 10.Fable 11.Imaginatio |
|
Amethystiumの3rd Album。 基本的には前作を周到したサウンドになっている。透き通るような女性ボーカル、印象的で美しいメロディライン、妖しく幻想的に紡がれる聖歌などなど。この硝子細工のようなメロディを聴いていると、以下のような事を考える。 コッチコッチコッチと振り子時計は、時を刻む。そして、一人の青年は夢を見る。以下のような夢である。真夜中に何もない草原で、一人の少年が、空を見上げ、夜空の星々に様々な思いを馳せている。時々煌めくような流れ星がキラキラと宙を舞う。それだけで、少年の心は満たされた気分になる。そして、青年は目が覚める。コッチコッチコッチと振り子時計は、やはり時を刻む。 ノルウェーってお国柄か、そんな澄み渡った世界をAmethystiumは垣間見せてくれる。#7,#8は珠玉の名曲です。ごちそうさま。 |
Top>CD Review>World Music |