最終更新日時 2008/06/19 |
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ジャンル | シンフォニック・メタル |
出身国 | ブラジル |
Official Site | Shaman official web site |
1st Album | Ritual |
1989年発売 | |
1.Ancient Winds 2.Here I Am 3.Distant Thunder 4.For Tomorrow 5.Time Will Come 6.Over Your Head 7.Fairy Tale 8.Blind Spell 9.Ritual 10.Pride |
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SHAMANの1st Album。 ANGRAから衝撃の脱退を果たしたアンドレ・マトス(Vo)、ルイス・マリウッティ(B)、リカルド・コンフェッソーリ(Dr)にルイスの実弟であるヒューゴ・マリウッティ(G)を加えてのラインナップとなったSHAMANのデビューアルバム。 ジャケットは恐ろしく怪しいが、驚くなかれ、ヘヴィメタルに求められるドラマ性をこれでもかと詰め込んだアルバムになっている。 ANGRAの『Rebirth』が復活を感じさせる物だった物に比べ、SHAMANの『Ritual』は実直で質実剛健な感じのするアルバムになっていると思う。 音の仕掛けは非常に複雑で、クラシカルなピアノやストリングスやオペラチックな女性ヴォーカルが登場したりする。中でも、ピアノやストリングスとヘヴィメタルの部分の絡みは、昔のアングラで感じられたキリキリしていて、どこかシリアスで、緊張感のある物なので、聴いた瞬間「これだよなぁ〜」とか感慨深い物を感じてしまった。 民族楽器の方はかなり様々な楽器(サンポーニャ、コンガ、バンジョーなど)が使われている様で、地域的にはマヤやモロッコやチベットやネイティブアメリカンをイメージする様なものである。とても哀愁があり、彼らの言うエモーショナルな部分が表現できているように思える。 アンドレ・マトスのヴォーカルはあまりハイトーンは聴けなくなっていて、やや荒っぽい歌い方に聞こえる(狙った?!)。リカルドの民族的な感じのドラムも心地良い。新顔のヒューゴは、早弾きをあまりしていなくてエモーショナルなギターをメインに弾いている様に思う。 #10はジャーマン・メタル直系の曲で、トビアス・サメット(EDGUY)が参加した曲。かなりあっさりした曲。 全体的には、凄く凝った曲が多いと思う。ANGRAのアルバムでいうと『Holy Land』を更に推し進めた感じ。民族的なメロディがあちこちに散りばめてあるので、個人的には滅茶苦茶好みだった。 |
2nd Album | Reason |
2005年発売 | |
1.Turn Away 2.Reason 3.More 4.Innocence 5.Scarred Forever 6.In the Night 7.Rough Stone 8.Iron Soul 9.Trail of Tears 10.Born to Be |
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SHAAMANの2nd Album。 バンド名を超微妙に変更して、2nd Albumを発表した。 ジャケットは、無難なモノに変更。 曲調はずらっと変わり、1曲目から、バンド名を間違えたのかと思うほど、80年代のHeavyMetalテイストに溢れた物になっている。よって、クラシカルな装飾はほとんど無い。無骨な作り。マトス(Vo)も、ハイトーンをあまり聴かせず、ラフな歌唱法に変更。一体全体何があったんだ?! しかし、そこはマトス(Vo)。アルバム全体を聞き込めば、普通に良盤。特に後半の構成は見事。やっぱりピアノやストリングスなどを絡めたアレンジが巧い。#10はピアノの幻想的なメロディが特に光る一曲だ。#8なんかも、今までのスピードメタルとは違うが、なかなかにカッコヨイ作りだ。 ANGRAの『Temple of Shadows』と比べると多少見劣りするのも事実。やばいぞ、マトス。がんばれ、マトス。と応援したくなっちゃうようなAlbumです。 #3はMercyのカバー曲。 |
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