最終更新日時 2008/06/19 |
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ジャンル | ジャーマン・メタル |
出身国 | ドイツ |
Official Site | Blind Guardian Official Homepage |
3rd Album | Tales from the Twilight World |
1990年発売 | |
1.Traveler in time 2.Welcome to Dying 3.Weird Dreams 4.Lord of the Rings 5.Goodbye My Friend 6.Lost in the Twilight Hall 7.Tommyknockers 8.Altair 4 9.The Last Candle 10.Run for the Night(Live音源) |
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BlindGuardianの3rd Album。 10曲44:41という構成で、1曲のみバラード。それ以外は疾走しまくるという潔い構成。このBandは、初めはタダの騒音だと思っていた(それほど、バスドラがうるさい ^^;;)だが、聞き込んでいくと独自の味わいに満ちあふれた音楽であった。 音楽的には、疾走感の強いバスドラとツインギター、中低音域で歌うヴォーカル、合いの手ではいる男クサイ分厚いクワイアというもの。疾走感が強すぎてノイズギリギリなのだが、メロディが印象的なギターのおかげで上手い具合に整合性が取れている。ただ、問題なのがヴォーカルのハンズィ・キアッシュの声についていけるかどうか?と言う所。吐き捨てる様な歌い方&たまにドスを効かせるので、駄目な人は駄目かも ^^;; また、このBand 歌詞はファンタジーを基調としており、時折それっぽいメロディも流れたりする。3rd Albumでは、歌詞はちょっと稚拙かも知れないです。 しかしながら、この音楽は非常に中毒性が高い。ヴォーカルも特徴的というか男臭い&クワイアも男臭い&たまに入る掛け声も男クサイという風になっており、アツイ曲を演奏している。いつの間にかハンズィの声を欲している自分を発見してしまったり…。 #6はGAMMA RAYのカイ・ハンセンがヴォーカルで参加している曲だが、カイ・ハンセンって絶対声おかしい と思うんだけど…どうなんでしょ?楽曲的にはカナリ複雑に展開する曲。 と言う訳で、疾走曲ばかりなんですけど、4th albumとセットで聴くとバランスが良いかも。 |
4th Album | Somewhere Far Beyond |
1992年発売 | |
1.Time What is Time 2.Journey Through the Dark 3.Black Chamber 4.Theatre of Pain 5.The Quest for Tanelorn 6.Ashes to Ashes 7.The Bard's Song:In the Forest 8.The Bard's Song:The Hobbit 9.The Piper's Calling 10.Somewhere Far Beyond 11.Spread Your Wings 12.Trial By Fire 13.Theatre of Pain(Classic Version) #11〜#13はBonus Track |
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BlindGuardianの4th Album。 コリャ凄い。3rd Albumは疾走しまくるAlbum構成だったが、今回は起伏に富んだ一大叙情詩のようである。 過去のBlind Guardianと新しいBlind Guardianが上手い具合に鬩(せめ)ぎ合っていて、非常にドラマチック且つヘヴィメタリックなAlbumになっている。何と言っても歌詞の出来が凄く良くなった。それに、Album自体のバランスも良くなって、聞き疲れが3rd Albumより少なくなって思わずリピートしてしまう。 クワイアも男ならではも美しさを醸し出す事に成功していて、爽やかなコーラスと重厚なクワイアを使い分けている感じがある。メロディもこなれてきた感じで、アコースティックギターなんかをふんだんに取り入れてみたり、キーボードも積極的に取り入れたり、生のバグパイプも登場したりとかなり多彩な一面を見せる。それでも、いつものジャーマンメタル的なアグレッシブな部分も忘れていないのはさすがと行った所。(「おぉ!」と思う様なギターのソロが結構ある) 内容的には時空を旅する事が出来る詩人達が集まって、時代時代の唄を披露するといったものになっており、かなり物語性が強い。 #11はQueenのカバーで#12はSATANのカバーらしいが、原曲を知らないので、如何にBlind Guardianが特殊な音楽をやっているかの参考になった。#11は爽やかな感じで良いですね。#13はClassic versionらしいが、お金が無くてキーボードで代用したらしい。^^;; うーん、いまいちなアレンジ?! ゲームのファイナルファンタジーとかドラゴンクエストが好きな人は結構好きな曲がつまってるかも知れない良盤。 |
5th Album | Imaginations From The Other Side |
1995年発売 | |
1.Imaginations from the Other Side 2.I'm Alive 3.A Past and Future Secret 4.The Script for My Requiem 5.Mordred's Song 6.Born in a Mourning Hall 7.Bright Eyes 8.Another Holy War 9.And the Story Ends 10.The Wizard 11.The Script For My Requiem(Demo version) #10#11はBonus Track |
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BlindGuardianの5th Album。 今回Getしたのは初回版だったらしく、ブックレットがついてきた。で、中身は非常にアットホームな感じで、非常に好感が持てた。ヴォーカル兼ベースのハンズィとか服装適当っぽい ^^;;。まぁ、そんなとこが好きなんですけど。 また、ギターのアンドレ・オルビッチが指の怪我をしたらしく収録には時間がかかったらしい。 『Imaginations from the Other Side』に話を戻すと、速い曲と遅い曲が交互に並んでいる。で、音楽的な変化は色々な箇所に現れている様な気がする。クワイアは非常に威厳に満ちた感じになり、速い曲もそれほど速い訳ではなく、展開力と重厚さで勝負している様な印象を受ける。効果音的に使われる"鐘"の音も4th Albumでも使われていたが、このAlbumでも結構使われていて、ファンタジックな雰囲気を醸し出している。また、歌詞もこれまで以上にファンタジックで尚かつ象徴的な意味合いを持つ様になり、非常に深みを増している。 一方、ヴォーカルのハンズィ・キアッシュは吐き捨て度がアップしており、鬼気迫る様な歌い方になっている。遅い曲では、少し変化を効かせた歌い方をしている。ともかく、このハンズィの声とクワイアが絡むフレーズは圧巻である。自分達の持ち味を良く分かっていると思う。 #10はユーライア・ヒープのカバー曲で、名前は妖しいが中身はアコースティックな感じで爽やか。 非常に威厳に満ちたクワイアが印象的なアルバムで、カナリ濃い。 |
6th Album | Nightfall in Middle-Earth |
1998年発売 | |
1.War of Wrath 2.Into the Storm 3.Lammoth 4.Nightfall 5.The Minstrel 6.The Curse of Feanor 7.Captured 8.Blood Tears 9.Mirror Mirror 10.Face the Truth 11.Noldor(Dead Winter Reigns) 12.Battle of Sudden Flame 13.Time Stands Still(at the Iron Hill) 14.The Dark Elf 15.Thorn 16.The Eldar 17.Nom the Wise 18.When Sorrow Sang 19.Out on the Water 20.The Steadfast 21.A Dark Passage 22.Final Chapter(Thus Ends...) 23.Nightfall(Orchestral Version) 24.A Dark Passage(Instrumental Version) |
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やっちゃいました。やってしまいました。BlindGuardian 6th Album『Nightfall in Middle-Earth』は、初のコンセプトアルバム。収録時間は77:32で24曲入り?!。おかしいです、この人達…。でも、楽曲自体は11曲で、他は効果音や"語り"が入っている。 楽曲的には、今までで最も疾走曲の占める割合が少なく、ミドルテンポまたはスローテンポの曲がほとんど。また、ギターリフやドラムも普通すぎでちょっと意外な印象を受けた。その代わり、キーボードの装飾は今までで最も華やかであるように思える。だが、Rhapsodyの様に大袈裟なわけでなく、あくまで補助的な役割だと思う。 ただ、物語(歌詞)の内容はとことんマニアック。題材は彼らお得意のトールキンの小説から取ってきたもので、真に理解するためには『シルマリルの物語』、『ホビットの冒険』、『指輪物語』などを読んだ方が良いらしい。また、日本語版についている訳がtekitouで、日本語訳を読んでも意味不明 ^^;;。 また、コレを聴いていると音楽CDである事よりも、なにかの映画やドラマの様な印象を受ける。ただ、70分越えはやりすぎな様な気もしないでもない。中盤が辛いし ^^;;。 全体的には、HeavyMetalっぽく無いというか、物語性重視の様に思える。3rd Albumの様な直線的な構成ではないので、ファンタジー嫌いな人は駄目っぽいかも。後、こんなに濃い構成の上、長すぎな様な…。どっぷりトールキンの世界に浸れる人向けなアルバム。 |
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