最終更新日時 2008/06/19
アングラ
ジャンル シンフォニック・メタル
出身国 ブラジル
Official Site Reaching Horizons
1st Album Angels Cry
1993年発売  
1st
1.Unfinished Allegro
2.Carry On
3.Time
4.Angels Cry
5.Stand Away
6.Never Understand
7.Wuthering Heights
8.Streets Of Tomorrow
9.Evil Warning
10.Lasting Child
I -The Parting Words
II -Renaissance
ブラジルの元VIPERのアンドレ・マトス(Vo)率いるバンドのデビュー作にして出世作。
音楽性は、HeavyMetalのアグレッシブな面とClassicの繊細な面とブラジルの民族音楽のワールドワイドな面を7:3:1ぐらいに配分した様な音楽をやっている。この組み合わせが絶妙で、非常にドラマティックな音楽である。
『Angles Cry』ではシンフォニックな比重が高く、#1はシューベルトの『未完成』が使われている。他にも#9でヴィヴァルディの『四季「冬」』が使われていたり、#10のIIはインストゥールメンタルなのだが、ここでもフルートの音色等が入っている。
全体的な印象としては、"高貴"という言葉が似合うであろう。
そして、さらに特徴的なのがアンドレの声が裏返ったかの様なハイトーンヴォイスなのである。その高音を駆使して、#7(サンマの恋の空騒ぎのOpening曲)ケイト・ブッシュのカバーもしている。捨て曲らしい捨て曲もなく、全ての曲に聞き所がある。HeavyMetal=うるさいだけの音楽と思っている人全員に聴いてもらいたい名盤です。
ちなみに、ANGRAとは、ブラジルの火の女神という意味らしい。良い名前ですな。
8/10
mini Album Evil Warning
1994年発売  
mini
1.Evil Warning ('94 Version)
2.Angels Cry ('94 Version)
3.Carry On ('94 Version)
4.Wuthering Heights (Edit Version)
1st Albumのリテイク版に近いミニアルバム。収録時間は22分19秒。
ドラマーがリカルド・コンフェッソーリに変わっている。第一期ANGRAメンバーの完成である。
曲に関しては、1st Albumに収録されたものと同じだが、アレンジが加わっている事と(微妙に)音質が良くなっている。ブラジリアンらしいパーカッションやオーケストラ風のキーボードの使い方が大胆になっており、まさに1st Albumと2nd Albumの中間的な存在といえる音になっている。実は、#2でのパーカッションは録音したのだが、使用しなかった分を復活させたらしい。(1st Albumのコンセプトとの関係?)ちなみに#4はラジオ用に編集された曲なので、1st Albumと中身は一緒である。
結論的には、ファン向けアルバム。ファンなら楽しめるはず…。
5/10
2nd Album Holy Land
1996年発売  
2nd
1.Crossing
2.Nothing To Say
3.Silence And Distance
4.Carolina IV
5.Holy Land
6.The Shaman
7.Make Believe
8.Z.I.T.O.
9.Deep Blue
10.Lullaby For Lucifer
11.Queen Of The Night
#11はJapanese Bonus Track
1st Albumから約3年が経って発売された2nd Album。
時間をかけただけあって非常に練り込まれた作品に仕上がっている。今回はANGRAのルーツと言う事で、HeavyMetalな部分を極力避け、ブラジルの民族音楽をかなり取り入れたものとなった。
ANGRAの中で最も気に入っているAlbumである。Heavyな曲はやや少ないが、全体を通してのストーリー性はANGRAのAlbumの中で最も高いAlbumであると思う。緩急自在なメロディライン、合いの手で入るブラジリアン特有の高揚感のあるリズム、そして、上手いヴォーカル。こんな素晴らしい音楽を知らなかった今までは何だったんだ?という感じで、目から鱗がボロボロ落ちました ^^;;
ボーナストラックの#11も出来が良く、KeyBoardが独特の高揚感を刺激する。
10/10
mini Album

Freedom Call

1996年発売  
mini
1.Freedom Call
2.Queen Of The Night (remixed version)
3.Reaching Horizons
4.Stand Away (orchestral version)
5.Painkiller
6.Deep Blue (edit version)
新曲2曲を含むミニアルバム。収録時間は29分37秒。
#1は完全な新曲で、ジャケットからも伺える様に、曲調は2nd albumの影響が色濃く出ている。多少癖のある曲だが、後半は良い感じにサンバの様なリズムが入り、面白い。歌詞は植民地解放の様な感じで、個人的に好みの歌詞。#3はANGRA初期の頃に作られた曲で、お蔵入りしていた曲。曲調はバラード。後半のオーケストレーションがタダモノじゃないですね。このミニアルバムで一番好きである。#5はJUDAS PRIESTのカヴァー曲。もの凄い声でアンドレ・マトスが歌っています ^^;;。荒々しい曲なので、ANGRAが演奏すると変な感じである。
このアルバムもファン向けでしょうね。個人的には(ジャケットが)好きですが…。
5/10
3rd Album Fireworks
1998年発売  
3rd
1.Wings Of Reality
2.Petrified Eyes
3.Lisbon
4.Metal Icarus
5.Paradise
6.Mystery Machine
7.Fireworks
8.Extreme Dream
9.Gentle Change
10.Speed
11.Rainy Nights
#11はJapanese Bonus Track
ANGRAのHeavyMetalのルーツに戻ってみると言うコンセプトで作られた3rd Album。
原点回帰と言う事で、ギターや録音機材をビンテージ物を使用するなど、相変わらずマニアックな事をやっている。次に、今回初めて生のClassicと競演したAlbumだそうである。
全体的には非常にヘヴィメタリックな音楽となっている。でも、全体を通して感じられる音楽はANGRAそのもの。人によっては評価の別れるAlbumかもしれない。
このAlbumではイントロに1トラック裂かれていないため、#1から曲が始まる。#11のBonus Trackは評価が別れそうな曲で、シンセサイザーっぽいビートが気になる人は気になるかも。
この3rd Albumを発表した後、ANGRAが分裂!!!Vocal、Bass、DrumがANGRAから脱退してしまい、SHAMANというバンドを結成。非常に残念である。
6/10
4th Album Rebirth
2001年発売  
4th
1.In Excelsis
2.Nova Era
3.Millennium Sun
4.Acid Rain
5.Heroes Of Sand
6.Unholy Wars
Part I-Imperial Crown
Part II-Forgiven Return
7.Rebirth
8.Judgement Day
9.Running Alone
10.Visions Prelude
11.Bleeding Heart
#11はJapanese Bonus Track
『Fireworks』発表後、分裂してしまったANGRAにはGuitarist2名しか残されなかった。そこで、新メンバーを迎え入れて作成された4th Album。
アンドレ・マトス(Vo)の存在が大きかったためにどうなる事かと思ったが、無事復活してくれた。良かった良かった。気になる新VocalistはブラジルのHeavyMetal Band"SYMBOLS"のエドゥ・ファラスキ。このエドゥ非常にパワフルな歌い方をする人で、今までの線の細いハイトーンヴォイスとはまた違った印象をANGRAに与える。他に新たに加わったメンバーも、なかなか良い仕事をしていて、AlbumのTitleの通り"新しいANGRA"として聴く事が出来る。
全体的には、ANGRAの初期に結成された所に立ち返るというコンセプトに基づいて作られているので、HeavyMetalとClassicとブラジルの民族音楽が上手い具合に融合された感じに仕上がっていて、各曲とも明確なコンセプトがあり、曲の多彩さではANGRAのAlbumの中でも一番であろう。今回のAlbumではお約束のイントロに1Track使用しているので、そう言った意味でも初期に戻ったと言えるかも。Band内のいざこざが無くなったせいか、全体的に聴きやすい曲が多い。
今までの思い詰めた様な曲が好きだった僕は初めはきつかった。でも、聞き込んでくると、新しいBandとしての良さも分かってきて、最終的には良いAlbumだと思った。
Bonus Trackの#11は微妙な作品だが、OKでしょう。
6/10

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