続・01011001

01011001
結局、お茶の水の Disk Union で Ayreon 新作『01011001』
を買ってきた。

音は、かなり作り込んでいて、一聴しただけだと、濃密すぎて、
どこが聴き所か分かりづらい造りに思えた。前作、『Human
Equation』 が、アトモスフィックな造りで、ゆったりした感じの
曲が多かった為か、今作はメタルよりな曲が多い様に思える。
Disk 2 – Earth の方が出来がよい様に思えた。A. A. Lucassen
は、相変わらずおいしい役で、Liselotte Hegt (DIAL) との
デュエット曲 「The Truth Is In Here」 は一番印象に残った。
Anneke van Giersbergen (Ex. Gathering)、Jorn Lande
(ex-MASTERPLAN) は、かなり良い仕事をしている。印象
に残るボーカルラインだ。

歌詞の方は、異星人(Ω、ペンタグラム、ケルト十字などの名称)
と、地球人(こちらは、Liselotte、Lucassen など芸名そのまま)
が、登場する。異星人はあまりに管理され、無駄のない社会
に飽き飽きしており、時に感傷的であったり、時に論理的であ
る地球人に憧れを抱いている。一方、地球人は、Inter Net や
ファーストフードなど利便性のみを追求した社会の恩恵に浸って
おり、恋人すらも指先 1 つで検索するような時代になってしまう。
異星人達は、相談しあった結果、地球に異星人の叡知を渡す事
にするが、結局、地球が欲望と科学の権化 “核兵器” で滅んでし
まう様な様が描かれている。

A. A. Lucassen は、コンピュータ好きなのに、コンピュータ =
科学の警鐘を良く話題にする人間だ。今のところ、あまり聴き込
んでないので、まだ謎多き部分もあるが、相変わらずの作風であ
った。ゲストが豪華なのは良いのだが、全員に華を持たせようとし
てしまっているのが、まずかった気もするが、それはそれで良しと
すべきなのだろう。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA


日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)