2013年PCゲーム所感

色々やったけど、適当に順位を付けて書いてみる。ちなみに、今年公開じゃ
ないのもあるが、私が今年プレイしたものという観点ね。

1. Dota2
このゲーム、すごく面白い! それは間違い無いのだが、いかんせん外国人
の方々のマナーがすごく悪い。まあ、ネットゲーなんて得てしてそんなも
んなのかもしれん。日本人の民度が高いかというとそうでもないわけだし。
ゲームとしては、RTS を極限まで簡素にしてマウス操作の忙しさをかなり
軽減したタイプのゲームで、それに RPG 要素を付け足して、おまけに TD
まで加えたかなり欲張りなタイプのゲーム。
要素はかなりややこしく込み入っており、例えばゲーム開始時に使うキャ
ラクター(Hero)を選択する事になるのだが約 100 体ぐらいいる。それぞれ
特性が違うから、初めは何を選んで良いモノやら…情報量という観点では
これは格闘ゲームの比ではないと思うのだ。
また、チーム戦ではあるが勝ち負けがはっきり分かれるタイプで1ゲーム
30-60分と長丁場になりがちだ。似たようなタイプで有名なゲームだと lol
(League of Legends) になるのだろうけど、それよりもシビアなゲーム性
を持っている。
私も上手な方ではないけれど、去年の年末から継続してプレイしているの
だから良いゲームだとは思う。Dota2 の世界は広大だし、フェアだ。だか
ら、対戦ゲームとしてはとても良いし、コミュニティと開発陣の調和も取
れていて良好な関係が築けている。それに、F2P で課金してもゲームのバ
ランスに影響を与えるモノは無く、アバターの変更や HUD の変更等だけだ。
良くある課金ゲーとは一線を画している。そして、プレイしたり調べたり
すれば確実に上手くなる。あまりゲームの説明になっていないけど、とて
も良いゲームだ。

2. Antichamber
一言でまとめてしまえば Portal 系の 3D パズルゲームだ。いや、それは
そうなのだが、もっと示唆に満ちていて深遠なゲームだ。エッシャーのだ
まし絵のような不可思議なパズルがあったりと難解なものが多いが、解法
が分かれば操作のテクニックは不要。パズルの構造を理解する事が何より
も重要。そう! 理不尽なパズルが存在しないし、パズルの世界の整合性が
きちんと取れている。そこが数多のパズルゲームと一線を画する所だ。
序盤と終盤は Antichamber の摩訶不思議な世界を音と映像のみで表現し
ている。それはすばらしく刺激的な体験に満ちているし、複雑なパズルの
解法が閃いた時の快感はこのゲームならではだ。
また、頻繁に現れるメッセージは哲学的で魅惑的だ。ほぼ1人で作ったとい
うのだから、驚きである。約 10 時間ほどの内容だったが、インディーズ
ゲームらしいアイディアとセンスに満ちたゲームだった。音楽もアンビエン
ト調でカッコイイ。

3. 帽子世界
ロマサガが好きで、女の子が好きで、SF が好き。全部詰め込んだらこんな
の出来ましたー的な RPG。RPG ツクールで作った個人製作のフリーゲーム
だ。すごく特別な事をやっているわけではないのだが、このゲームはおそら
く昨今の市販ゲームを凌駕するだけのクオリティを持っている。
開発期間は約 5 年らしいが、本当に素晴らしいゲームだった。システムは
少し込み入っているが難解と言うほどではなく、ゲームとしてはおそらく
簡単な部類で面倒な雑魚敵との戦闘やら回復やらその辺の要素はすごく簡
略化されていてストレスが少ない。ダンジョンの探索も簡単だし、ボス戦
は少々手こずるもののシステムに慣れたら簡単な方だろう。
ストーリーは良くありがちなものの設定やガジェットが上手く機能してい
るので、すごく良くできている。中盤から終盤への超展開は感動した。
古典的なドット絵を使った RPG であるけれど、作者の色々なこだわりを感
じるゲーム。最後は少々切ない終わり方であるものの、それもまた良し。

4. Path of Exile
ポスト Diablo2。Diablo3 が残念な出来映えだっただけに、これはいたく
感心した。そうそうこう言うので良いんだよ。Diablo2 はかなり良いとこ
ろまで行ってたじゃんか、ハクスラの完成系に近かったじゃないかと。そ
れだけに、「Path of Exile の開発陣は良く分かっている」と手をポンと
叩くほどである。
Diablo2 で色々問題のあったところがすごく合理的に解決されている。例
えば、ポーションがぶ飲み問題とか、スキルツリーで不要なスキルを 1
ポイント割り当てないと行けないとか、通貨の概念とかそう言うの。他に
も色々あるのだけれど、今風にアレンジしてある。
でも、根幹は Diablo2 だし、ハクスラだ。レアアイテムゲットは素直に
嬉しいし、スキルを組み合わせて新しい連携が思いついた時はなかなか爽
快。
ストーリーは英語過ぎて良く分からなかったけど、1週クリアのプレイ時間
は 30 時間弱。なかなかのボリューム。また、このゲーム F2P で、課金し
てもプレイヤーが強くならない。このあたりも公正で良い。アイテムにエ
フェクトがついたり、倉庫が広くなったりそういうのだ。
ベータの期間が長かっただけあって良くできているし、不満もほとんど無
い。また、相当に育成の自由度が高いのも特筆すべき所である。それで多
分あんまりバランスが壊れていないんじゃないかなと思わせるので、良い
ゲームだと感じる。
調整も頻繁に入る様だし、新しい要素の追加も意欲的な様だ。今後が楽し
みなゲームではある。

5. Amnesia: The Dark Descent
3D のアドベンチャー型ホラーゲームでほぼ雰囲気ゲー。その雰囲気作りが
良くできている。歩くだけで怖いゲームを作るのは感心した。
また、ランタンにオイルを定期的に入れないといけないであるだとか、ドア
を開ける時は錠前を手動で外し、ドアを手動で開け閉めすると言ったような
アナログ的な要素が上手く機能していて、つねに緊迫感があるのが良い。敵
が襲いかかってきた時にもそう言ったアナログ的な要素を求められるから本
当にドキドキしてしまう。
ストーリーは日本語化 Mod が公開されているので、日本人にも安心。意外な
ストーリー展開で、結構おどろおどろしい。あとは、主人公がやたらハァハァ
言うのでそれが面白い。(笑)
いや、良いゲームで本当に怖いゲームだった。完成度高し。


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